大地震、その時




昨日はみーちゃんの皮膚科にかかりに病院へ。
その帰り、学校の前を通りがかったところで
目の前にいた女の人が立ち止まって下校途中の小学生に向かって
「地震来てるよね?」と言っている。
私はベビーカーを押して歩いていたので最初気づかず。
その言葉ではっとして上を向くと、建物と電柱がわさわさと揺れている。
足がすくんでしまって少しの間動けず。
自分ひとりだったらなんとでもなるけど赤ちゃんがいるし、
まず安全なところへ行かなければ。
学校の方を見ると子どもたちが次々と戻ってきて集まっている。
とりあえず校庭へ行こう。
門を抜けたところでまた強い揺れで動けなくなる。
学校のアナウンスが鳴り「震度5」と言っている。
その言葉で余計に足がすくんでしまう。
揺れがおさまってくると学校や近所の人や父兄の人が少し集まってきて
その中の人が「東北で震度7ですって」と言っているのを聞いて
大地震なんだと改めて気がつく。

家の前でベビーカーをひくママに出会ったので
思わず駆け寄って声を掛け合う。
その子は5ヶ月だそうで、
でも思いのほかあっけらかんとして明るいママにとても勇気をもらう。
お互いに気をつけましょうねといって別れて、家に入る。

帰るのも怖かったけど、部屋の中は小物が落ちたくらいで
ほぼ被害なし。
あんなに揺れたけど部屋の中は大丈夫なんだと思って
それを見て少し安心する。

動けるうちにと思って防災グッズをまとめてあるカートを出し、
すぐはける動きやすい靴を出し、紙おむつや離乳食のビンをバッグにつめ、
万が一に備えてお下がりで頂いた
みーちゃんの自転車用ヘルメットも出しておく。
まさかこんな時に役立つとは。

ガスを使えないのでみーちゃんをお風呂にも入れてあげられず。
でも幸い停電はしなかったのでレンジで離乳食の準備が出来、
温かい夕飯を食べさせてあげられたのでほっとする。

パパに連絡がとれないので
災害用伝言板サービスを使って初めてコメントをいれてみる。
行き先を聞き忘れたので、どこにいるかも分からない。
帰宅難民になることは確実なので、
なるべく近い場所にいてくれれば良いのだけど。

家の電話が鳴り、静岡の母がやっとつながった~と言ってかけてくれた。
何度もかけていたらしい。
みーちゃんも無事と聞いて安心してくれた。

無邪気にはしゃぐみーちゃんに癒されながら、
寝かしつけて自分も夕食。
作りおきしておいたものをやはりレンジで温めて食べることが出来た。
温かい食事にほっとする。
その最中、ふっと電気が落ち真っ暗に。停電だ。
その前に温められて良かった。
懐中電灯を照らしながら急いでご飯を食べる。
やはり明かりがないと不安になってくる。
しばらくしてすぐ明かりがついた。良かった。

携帯で災害用伝言板サービスを何度もチェックしていると、
パパからのコメントが。
居場所が書いてあり、激しく遠い場所ではないのでひとまず安心。
このサービス、本当に使えるしありがたい。

そうこうしていると家の電話がまた鳴り、
誰だろうと思って出るとパパからの電話!
歩いて帰宅するとのこと。寒いので心配。

パパは夜11時頃帰ってくることが出来た。
13キロの道のりを歩いて帰宅。
途中の橋の上は特に大混雑だったそうだ。

帰る途中、真っ暗な地域も多く、我が家の周りも停電しているそう。
どうも我が家のマンションは自家発電しているのか電気が使えたみたい。
断水しているとの情報もあったなか水も使えたし、なおさらありがたい。

ひとまず安心して眠りにつく。もちろんジーンズははいたまま。
寝かしつけたみーちゃんは夜中、
目覚めてしまうとなかなか寝付けずずっとぐずっていた。
やはり落ち着かないのか、不安なママの気持ちが移ってしまうのか。
抱っこして寝かしつけようとしている間も何回か余震。
やはり自分も眠るのは難しそう。
結局2時間くらいしか眠ることが出来なかった。

夜が明けると明るくて日差しが暖かくてほっとする。
これから数日は余震に気をつけながら過ごさねばならない。
今は最近宮城に引っ越していった友達のことが心配だ。