ボーカル・レコーディング




ドブロ・バンジョー・マンドリンの次は
ボーカル・レコーディング。

レコーディングもいよいよ大詰め。
年が明けて風邪をひいてしまい喉がガラガラ。。。
回復を待ってのいよいよの唄入れでした。

実は妊娠する少し前から耳の調子が悪く、
「低音性難聴」というものになってしまっていました。
片耳をフタされたような感じで聞こえづらくなってまうのです。
これはかなりショックでした。目の前が真っ暗になってしまいました。

なんとか様子を見つつライブをこなしていましたが
そんな時に妊娠が発覚してから
耳の調子がさらに悪化してしまいました。
今度は「耳管狭窄症」とか「耳管開放症」という病名で、
調べてみると妊娠期間にわりとよくなってしまう症状らしいのです。

妊娠で急激に太ったりするのも原因だったり、
ホルモンのバランスの崩れで耳の管がむくんでしまうんだそうです。
産むまで治らないとのこと。

自分は普通の吐き気などのつわりが無かった分、
体の弱い部分にでてしまったのかなあと思うようにしてます。

症状としては、耳に空気が入ったようになり、
呼吸音がゴォーゴォー響いてしまうので
音はもちろん聞き取りずらいし、
自分が話をしても自分の声が響いてしまうので会話がつらかったり。
プールに入って耳に水が入ってしまったような感じです。
歌うのもかなりのストレスになってしまいました。

そんなわけでボーカル・レコーディングは、
妊娠8ヶ月でお腹が苦しいのも大変でしたが、耳の調子との戦いでした。

ずっと立っていたりイスに座っていたり、
吸ったりはいたりの呼吸を頻繁にし続けると
耳の調子が悪くなってしまうという状況。
ただ横になったり頭を下にしたり耳の後ろを抑えたりすると一瞬治るので、
歌ってはチェックしてる間に休んでの繰り返し。

そして腹筋を使って歌いまわそうとすると、
お腹の中の赤ちゃんが反応してじたばた(笑)
そんなコンディションの中で最初はとまどってましたが、
続けていくとなんと慣れてくるもの。
コツをつかんでなんとか乗り切りました。

こういうのもレコーディング(記録)だと思って、
その時を残せばいいんだって。
そう吹っ切れたら前向きになれました。
なにしろ赤ちゃんと一緒に頑張ったレコーディングですからっ!

でもコーラス入れもたっぷり残っているので、
このまま最後まで続けていけるのか不安もありつつ、
なんとか頑張っていったのでした。