2000.2.9(水) 吉祥寺:ON AIR Planet K LIVE

“Radio FREE YOUR MIND:歌は続くよどこまでも"

今回は「Radio FREE YOUR MIND特別編~歌は続くよどこまでも~」という、
総勢10人によるアコースティックイベントに弾き語りで、出ることになりました。
それもみんなそれぞれがアコギを弾きながら歌って、一人きりで出るという条件なので、
誰がうまいかヘタかが分かってしまうという、恐ろしい企画のライブを引き受けてしまったのです。
今までに、一度もたった一人で、ライブをやったという経験がない私は、ちょっと不安でした。

当日一番に会場入りした私は、他の出演者を待っていると、
このイベントの企画&DJ&出演をしているのんちさんがやってきました。
スーツにネクタイ姿なので「何スーツ着てるんですか?」と突っ込むと、
「え?!今日は黒で正装で来てって言ったはずだよ」と言われ、また冗談言って~と笑っていると、
次に来る出演者もみんなスーツ・スーツ・スーツ・・・・。
事前に聞いていなかった私は、おもいっきり柄物シャツ&イエローのパンツで来てしまったのです!!
もうそれからは衣装どうしようか落ちつかなくて、とりあえず運良くライブハウスのすぐ近くに、
カワイイ服を売っている店を発見し、そこで黒のキャミソールとテンガロンハットを即購入。
速攻でライブハウスに帰って、なんとかなったのでした。

この日の構成は、オープニングとエンディングは、出演者全員でセッションをし、出演順はアミダで決めるという。
しかも線はお客さんに入れて貰うので、出番がいつになるのかさえ分からない、恐ろしい企画だったのです。
オープニングになり、みんなで「スタンド・バイ・ミー」と「上を向いて歩こう」を歌い終えて、
さぁアミダをやりました!!そして、一番目だけは何とか免れました!!
しかし、地獄はここから始まったのです。
アミダの結果は、前の人が歌い終わってからめくるので、次が誰なのかみんな分からないのです。
ということは、次はもしかしたら自分の番かもしれないと思うと、常に心の準備をしておかなければならないので、
お酒も飲めない、くつろげない状態がずっと続くのです。
最初はみんな「次は嫌だー」と言っていたのに、だんだん耐えられなくなってきて、
「早くやって、解放されたいよ~」となっていったのでした。

私は4番目で、丁度良い順番に、丁度良い緊張感を保ったままやれました。
超満員の会場の中「道の果て」「April」「Journey」「ミー・アンド・ボビー・マギー」の4曲を演奏。
「April」は、このアコースティックライブのために作った歌で、自分でも詞が気に入っている新曲です。
「Journey」はJam Road時代から、ギターも弾き慣れている曲なので、一番落ちついて出来たかな。
「ミー・アンド・ボビー・マギー」は、ジャニス・ジョップリンのカバーで、
ストリートライブをやっていた時によく歌っていた曲です。
自分にとっても番外編的なライブなので、選曲にカバー曲を入れてみました。

今回は、順番が分からないって、こんなにもハラハラドキドキするものだっていうことが体験できたし、
出演者の人たちとも妙な連帯感があって、楽屋もステージも最初から最後まで、本当に楽しかったライブでした。
一番楽しかったのは、自分の出番が終わって楽屋に戻った時の「終わってイイなー」っていう、
みんなの私を見る顔が、羨ましいそうでおかしかったこと。
ライブの後に飲んだビールは、最高に美味しかったです。